霞織娘雛形 歌麿 jpsutamaro41

霞織娘雛形 歌麿

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霞織娘雛形 歌麿

大判錦絵 38.5×25.5cm
落款:歌麿筆
板元:蔦屋重三郎
所蔵:シカゴ美術館
 画面令体に広がる蚊帳にへだてられた二人の娘が語り介う。蚊帳の中の髪を細紐で結んで、いわゆる髪あげした女性も、また蚊帳の外のやや首を前に突き出した娘も、ともにその形のよい首筋の美しさを強調したような作画です。歌麿がそうした作画を行うようになったのは、寛政中期ごろからだといえます。そしてこのころ蚊帳の内外の二人半身像をいろいろと描いており、その多くは成功しています。というのは、他の絵画技法では、蚊帳の巾の人物を蚊帳を透かして描写したり、また表現したりすることが困難ですが、木版画は、必要な板木で色を重ねて摺ることなど、何の不思議もない表現法でした。本図でもみられる細かい蚊帳の表現も、縦線と横線二板の板木を利川すれば、いくらでも細かい表現が可能であり、それがまた浮世絵版画の一特徴であるといえます。そうした手法を最大限に生かし、蚊帳の内外の人物の距離感、立体感を表出している点、歌麿の作画力の優秀性を示しているといえましょう。
喜多川歌麿 Kitagawa Utamaro

Wikipedia Kitagawa Utamaro

ウィキペディア 喜多川歌麿

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