子供の相撲 春信 jpsharunobu26

子供の相撲 春信

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子供の相撲 春信

中判錦絵 27.8×20.5cm
落款:鈴木春信画 板元:不明
所蔵:岡橋コレクション
 草刈りにあきた子供たちが、鎌や龍をかたわらに置き、川のほとりで相撲をとります。年長の二人が裸になって組み争い、”芥子”という髪形の幼い方の子は、松に日の丸の一岫を軍配がわりに、いっぱしの行司を気どっています。腕白小僧どものたあいない遊びを、あくまでも品良く描いて、見る人の心をなごませずにはおきません。
 春信は、得意の美人風俗画とは別に、幼童が嬉戯する図を数多く描きのこしています。汚れを知らない子供の世界は、無垢にあこがれ、清浄を願う春信が、回帰を願ってやまぬ郷愁の故里でしました。その想いは慈愛深い母親への辿慕となり、ほと子をテーマとする一連の作品群へとつながってゆきます。
 それにしても、春信の描く子供は、なんとあどけなく、可愛らしいことでしょう。細くしなやかな描線だけで、ふっくらとした子供の裸体を描き出す素描力は、他の画家の追随を許さぬ確かさがあります。
鈴木 春信 Suzuki Harunobu

Wikipedia Suzuki Harunobu

ウィキペディア 鈴木 春信

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