雪中白鷺 春信 jpsharunobu41

雪中白鷺 春信

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雪中白鷺 春信

中判錦絵 27.8×20.5cm
落款:なし 板元:不明
所蔵:シカゴ美術館
 大雪のあと、雪どけ水に水かさを増した川に一般の舟がつながれ、垂直に立てられた擢に一羽の白鷺がとまります。岸には雪持の柳の枯木が重たげに枝をたれ、あたりのしじまを破るように、もう一羽の鷺が飛び立つところ。。きめこみ’の技法によってふっくらと紙地を盛り上げた雪や鳥の表現が、白一色にまぎれやすい画面を救っています。
 純白の雪にほぽおおわれた自然景に白鷺のみを置く”雪中白鷺”の図は、清浄と静謐を愛した春信にとって、これ以上ふさわしい花鳥画の画題もありますまい。二羽の白鷺を、あの清楚な容姿をもつ若衆と美人におきかえれば、そのまま春信得意の男女相愛図が生まれることでしょう。
 春信の花鳥版画は、それほど数多くありません。ややもすれば湖竜斎の無款の作が春信の作例に混入されることもあり注意を要しますが、この図と「猫に蝶」などは、ともに無款ながら、作風上まぎれもない春信画と認め得るものです。
鈴木 春信 Suzuki Harunobu

Wikipedia Suzuki Harunobu

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