国貞 江戸自慢・四万六千日 jpskunisada04

国貞 江戸自慢・四万六千日

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国貞 江戸自慢・四万六千日
大判錦絵 揃物 38.8×26.9 cm
落款:五渡亭國貞画 板元:伊勢屋利兵衛 極印
 前図と同シリーズの一図ですが、これははなはだ動感に富みます。解けかかった帯にまつわり、足をバタつかせる小児、迷惑して嘆願する、ややしどけないポーズの夏衣裳美人。この二人が形作る三角形構図で画面を斜めに切り、上半には猛烈にくすぶる蚊やりの煙がこれも三角形に画面を占めて、人物の動作を煽るように効果を添えます。美人の着衣の薄紅と帯ならびに蚊いぷしの漆黒、煙の薄墨等の対比でいろどられた画面が美しいです。煙に施した拭きぼかしが、濃く薄く立ちこめる動勢をさらに強めています。コマ絵は浅草寺で、七月九日・十日(現在では八日・九日)に参詣すれば、四万六千日詣でた功徳があるとされ、当口は貴賤が群集しました。当図の副題はこれによります。小児のせがみもこの縁日への同行を強いているのかもしれない、蚊やりの容器も所柄に因み、今戸焼ですか。そのかたわらの団扇には、「青梅も通りものかはすいのうち 七代目三升」と、七代市川団十郎の賛が記されています。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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