ニ代瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木 写楽 jpssharaku03

ニ代瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木 写楽

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ニ代瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木 写楽

大判錦絵36.7×23.7cm
落款:東洲庸寫衆画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ブリュッセル王政美術歴史博物館
 禰縮の襟をもつ乎つきは女形のポーズとしてまことにふさわしいですが、顎骨の突き出た顔には、男性の特有な骨格が表・≪化していて、なんとも女になりきって演技をつとめる女形としては、残酷な表出でしょう。「にく富」、「いや富」といわれた富三郎ですから、その容貌からくるイメージが、この絵の描写に近かったとはいえるでしょう。しかしこの絵をみた人の大多数が、「あまりに真をかゝんとてあらぬさまに書なせしかは長く世に行はれす一両年にて止ム」という『浮世絵類考』の文章を思い出したくなるのは、無理からぬことといえます。
 といったところで、この絵の高度な描写としての感銘を減少させることは少しもないと考えるが役者絵の描写としてはいろいろな観点から問題をなげかける絵といえましょう。なお家紋の「結綿」が上下とも七つに描かれていますが、紋番付を参照しますと、上が五つに描かれているので注意すべき事柄です。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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