三代坂田半五郎の藤川水右衛門 写楽 jpssharaku04

三代坂田半五郎の藤川水右衛門 写楽

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三代坂田半五郎の藤川水右衛門 写楽

大判錦絵37.ニ×24.5cm
落款:東洲斉寫渠画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ユゲットーペレス
 組み合わせた二つの腕と顔の構成、黒襟と墨色の鬘の調和、全体的にくろずんだ色調に美しいグリーンの袖口、どれを取ってみても、巧妙な意匠をほのめかしている傑作です。藤川水右衛門という敵役の陰惨なムードを、パックの黒雲母とともに、画面全体を渋くおさえてよく盛り上げています。悪人のもつ特異な魅力、憎々しさと凄味を加味して、沈んだ不気味さを画面一杯にひろげています。「悪の讃歌」というべきものを発見できるのではないでしょうか。
 坂田半五郎は、江戸における敵役で当時一流でした。天明三年(1783)に三代目を襲名しましたが、仁木、朝比奈、権太などが当たり役として知られています。一時役者をやめて遊女屋の主人となった人だけに、ニヒルな性格をよくこなす役者でもあったらしいです。実悪として評判の高かった役者の演技もさることながら、その心をこれほどまでに昇華して強い印象を見るものに与える写楽の技倆も常人でなかったことを語っています。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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