名鳥坐鋪八景・鶴の帰帆 湖竜斎 jpsharunobu54

名鳥坐鋪八景・鶴の帰帆 湖竜斎

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名鳥坐鋪八景・鶴の帰帆 湖竜斎

中判錦絵 26.8×19.5cm
落款:湖龍画 板元:不明
所蔵:リッカー美術館
 錦絵の誕生を記念する春信の名作「坐鋪八景」は、後進の浮世絵師たちに尊ばれ、さまざまな趣向の座敷八景物が発表されましました。湖竜斎によるこの「名馬坐鋪八景」の揃物は、「いんこ晴嵐」きんけい夜雨」「はいたか秋月」「きうくわん馬落雁」「孔雀夕照」「鶴の帰帆」わしの晩鐘」「あふむ暮雪」と、鑑賞川の名鳥を八種選び、漢画の画題「議湘八景」に通わせる優美な風俗画にまとめています。
 本図「鶴の帰帆」は、いうまでもなく「遠浦帰帆」を原題とするもので、流連の客と遊女とが、窓外に飛ぶ二羽の鶴を眺めるところです。わき立つ雲を海に比し、巣に戻る白鶴の翼を沖につらなる白帆になぞらえたものでしょう。人物の背後に見える網干の襖絵も、見立絵の趣向を強調する役を果たしています。後年の湖竜斎画がもつ骨太い粗筆さがなく、遊里の情緒がすっきりと表されて味わい深いです。
鈴木 春信 Suzuki Harunobu

Wikipedia Suzuki Harunobu

ウィキペディア 鈴木 春信

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