ニ代中村仲蔵の松王丸 豊国 jpstoyokuni18

ニ代中村仲蔵の松王丸 豊国

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ニ代中村仲蔵の松王丸 豊国
(「菅原伝授手習鑑」寛政八年七月都座)
大判錦絵 37・7×25・4cm
落款:豊國画
板元:山口屋忠助
所蔵:ホノルル美術館
 板贅の前髪鬘でグプと睨み据えた不敵な面魂のこの役者は、その似顔から二代中村仲蔵、松の縫模様の衣裳から、役は『菅原伝授手習鑑』の松王丸と判定されます。豊国には次掲19図の仁左衛門の時平と、他に市川八百蔵の梅王丸を同じ大首絵様式でともに同版元から出していますから、寛政八年七月都座上演の折のものと考証がつきます。評判の舞台だったらしく、松・梅の他に彼らの末弟の桜丸を加えて、歌舞妓堂艶鏡と、豊国の弟子の国政が、この三兄弟の別個大首絵をそれぞれ作り、勝川春英は細判三枚続きで描いています。いずれも個性味ある出来ばえですが、様式美的な荒事のポーズは、この豊国の作が最もよく表現し、歌舞伎のはなやいだ雰囲気を如実に伝えます。バプタの白雲母の効果も一段とよいでしょう。二代仲蔵は前名大谷鬼次。寛政六年十一月に仲蔵を襲名した腕ききの役者であります。特異なマスクが印象的で、一文字に引き結んだ口元の特徴は、前記絵師以外に写楽も好んで描いています。
歌川豊国 Utagawa Toyokuni

Wikipedia Utagawa Toyokuni

ウィキペディア 歌川豊国

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