三代沢村宗十郎の大岸蔵人 写楽 jpssharaku01

三代沢村宗十郎の大岸蔵人 写楽

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三代沢村宗十郎の大岸蔵人 写楽

大判錦絵37.8×25.1cm
落款:東洲庸寫巣画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:ホノルル美術館
 人岸蔵人は即非分別をわきまえ、石井源之丞、半二郎の兄弟に力を添えて、父の仇遠州浪人藤川水右衛門を討たせ、無事本懐をとげさせる義人の役柄です。この絵はよくその風格を表出して、捌役としての貫禄を十二分に示しています。宗十郎を評した言葉に「温和の内に底に烈しき所あり」とありますが、この宗十郎の性格からすれば、大岸蔵人の役はまさに適役であり、両頬から顎にかけての顔の輪郭線そのものが、彼の性格を心憎いまでに表現しています。前方の手、中間の扇子、後方の顔面との三者を巧みに構成して、おのずからなる遠近法を生じ、画面に奥行きをみせて平凡な構成に抑揚をつけているのも写楽手法の一つとみてよいでしょう。
 扇に描かれている図案は「観世水」と呼ばれ、沢村家の染模様で、描かれている役者が沢村宗十郎であることを示しています。狂言中第五幕の「紋所の取違(い)は祇園町の立ち合いに寄 大尽の髪披」の場を描いたものでしょう。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

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