風流四季寄仙・二月水辺梅 春信 jpsharunobu38

風流四季寄仙・二月水辺梅 春信

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風流四季寄仙・二月水辺梅 春信

中判錦絵 28.0×20.8cm
落款:春信画 板元:不明
所蔵:高僑コレクション
 「風俗(本図と「二月」の二図のみ「風流」と記される)四季斑仙」のシリーズは、古典和歌の詩情に発想の契機を得ながら描かれた、季節感に富む美人風俗画の傑作として名高いです。本巻では、次図の「水無月」と単色図版をあわせて、現在存在が知られる十六図のすべてを収録することができましました。
 この「二月水辺梅」はなかでももっとも出来栄えすぐれた作品で、画面では、白梅に少年と少女のけがれない愛を象徴させ、それを手折って渡し愛の証に代えようとする、恋の寸劇が演ぜられています。夢にも似た恋の旋律を伴奏するように、闇の中を宛転と蛇行して川が流れます。図上に記された恋歌「末むすぶ人の手さへや匂ふらん梅の下行水のなかれは」に想を得て、プラトニックな愛の心を見立てたものです。
ここでも、漆黒の夜閣を暗示する墨の背地が印象深く用いられ、効果をあげています。
鈴木 春信 Suzuki Harunobu

Wikipedia Suzuki Harunobu

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