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二代大谷鬼次の奴江戸兵衛 写楽 jpssharaku21

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二代大谷鬼次の奴江戸兵衛 写楽

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二代大谷鬼次の奴江戸兵衛 写楽

大判錦絵38.1×25.1cm
落款:東洲粛寫巣画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:メトロポリタン美術館
 江戸兵衛は悪人鷲塚官太夫とその弟八平次の味方につき、与作の下僕一平を襲うところです。八字を逆にした眉、四角の紅隈にかこまれた目、ぐっと力いっぱいに横に広げた一文字の口、ぱっと広げた両手の表情、一分のすきを与えぬこの見得は、激しい感情の盛り上がりを示します。色彩は紅殻地に黄色のストライプの着物と緑の裏地、薄紅の仙絆に黒の襟、これらの配色は、互いに調和しあい、美しい色の音律をかなでています。
 写楽はデッサンの点において、手首の描き方が往々にしておかしな場合があります。この江戸兵衛もそのうちの一つに入れられましょう。両手を広げたポーズは、江戸兵衛の感情表出にはもってこいのものですが、どうみても手の形に不自然を感じないわけにはいきません。両手ともにそうです。デフォルメしてこのような写実と縁遠い手を描いたのでしょうか。この両手の描写で全体の画面のムードがこわれていることは否めないでありましょう。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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