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三都の美人 雪鼎 jpsShunsho23

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三都の美人 雪鼎

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三都の美人 雪鼎
絹本著色 105.7×43.5 cm
落款:法眼月岡曾鼎寫
所蔵:フリヤ美術館
 上に戯詩の賛をつけています。その内容は美貌のゆえにはかなき宿命をたどる遊女の憐れさをうたうもののようで、貧者は「嘴山戯書時八十一歳」と署し、ニ夥の印を施すうち下は「洽浪居」とよめます。遊印は「明月時至 清風自来」ですが、私はこの人を知りません。上方の一文人でしょうか、面者は「法眼月岡雪鼎写 時年六十七」と署していますので、一七七六年(安永五年男作出であることがわかります。一八九八年フリヤ氏の蔵有するところです。
 江戸の遊女は肩に手をおいて京の女に寄りそい、それに対する大阪女、この三人の女たちは長々とした一つの文を読みふけっています。この三都それぞれのもとめた女性美のタイプに関して、スターン博士は実に細々とそのカタログに解説しています。それも適正です。
 享保・宝暦のころの江戸版画には、しばしば京大阪と江戸を三幅対にして競艶する趣向がみられ、ようやく江戸美の自立する遇程を示して、雪鼎の多い作中での優品です。
勝川春章 Katsukawa Syunsho

Wikipedia Syunsho

ウィキペディア 勝川春章

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