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ニ代市川門之助 写楽 jpssharaku53

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ニ代市川門之助 写楽

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ニ代市川門之助 写楽

間判錦絵30.5×21.1cm
落款:寫巣画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵こ果京国立博物館
 この絵と「二代中島三甫右衛門と中村富十郎」の二図は、組み物として、寛政六年十月に死んだ市川門之助の追善絵で、暫の場面に見立てています。
 舌を出す閻魔大王は服装の類似から暫の受けで、普通は大王の冠の前立のところに「王」をかくべきところを、「三」がかかれ、この役に三甫右衛門がなっていることを証しています。
三甫右衛門も富十郎もともに天明期に没した役者で、先に冥途へ旅立っているところへ、新しい亡者として門之助が暫の扮装で勇ましく乗り込み、鬼たちを取りひしいでいる状況です。幽界に完全に籍をおいた二人の幽怪味と比較すれば、門之助は現界の活気がまだあふれ、豪放な気力をみせた対照的な描写が面白いです。踏まえられたりつるされた鬼の描写も念が入っている点、写楽の技倆の一端がよく出ています。間判の他の作品はみな半身像ですが、これは全身像で、姿態美や緊張感にもひときわ力強いものがあり優れています。画而が大きいためか暫の描写も細判作品より秀逸です。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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