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洗い張り 春章 jpsShunsho42

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洗い張り 春章

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洗い張り 春章
中判錦絵 25.2×18.9 cm
落款:勝川春章画 板元:不明
所蔵:高橋コレクション
 紅絵の時代にも散見することではありますが、錦絵になってから拡大された主題は、美人画において遊里だけではなく、隣近所の看板娘や評判の美人、あるいは町家の女性風俗などです。春信に笠森お仙・柳屋お藤のあるのは顕著な例であり、歌麿にいたっては日常の生態や物見遊山の行楽姿などから相貌美の描出に精力的に活躍しているのが印象的です。清長もまた町人生活の伸張にうらづけられた春風馳蕩の美風俗を写して、「風俗東之錦」の精華を四海に輝かしています。
 清長も歌麿も大判錦絵の三枚粳きに、洗い張りの婦人姿を描いています。その発想が綿絵としてはすでに勝川春章にあったことをこの絵は物語っています。ここにはその右端と思われる一枚だけを掲出しますが、立ち姿、たらいの前の洗濯する女など一種のエロチックをのぞかせる姿態のくずれも作意に含まれていましょう。この絵はほとんど春信の画風に近い風姿に描かれていて、春章の初期(明和)の作です。
勝川春章 Katsukawa Syunsho

Wikipedia Syunsho

ウィキペディア 勝川春章

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