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名勝八景・大山夜雨 二代豊国 jpstoyokuni62

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名勝八景・大山夜雨 二代豊国

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名勝八景・大山夜雨 二代豊国
大判錦絵 揃物 26・4×37・8cm
落款:豊國筆
板元:伊勢屋利兵衛極印
 二代豊国の名を浮世絵史上に明確に印せしめるものは、彼の数少ない風景画「名勝八景」八枚揃いのシリーズであります。江戸から湘南・東海地方へかけて景勝の地を選び、中国の嗇湘八景以来伝統的画題となった八景見立ものの形で制作した組物で、大山夜雨・熱海夕照(第260図)・金沢帰帆(第266図)・鎌倉晩鐘(第263図)・江島晴嵐(第265図)・玉川秋月(第261図)・富士暮雪(第謡図)・3保落雁(第262図)からなります。制作当初のシリーズ名は「名所八景」であったらしく、同図でこの題名をもつ大山と金沢(第267図)と江島を知っています。「名所……Lの字体が図様と調和しないため、のちに改めたのでしょう。集中「大山夜雨」を随一とします。
 大山は現在神奈川県にあり、頂上に祀った阿夫利神社の石尊大権現への信仰から、大山詣がさかんに行われました。本図は前不動という地点から望んだ山容で、豪雨が凄まじく叩きつける山塊をセピア一色で表し、雨脚の疎密により隠顕する木立が絵に奥行と厚みを与えています。豪雨のスピード感描写がきわ立ち、どこか西洋画風の趣がうかがわれます
歌川豊国 Utagawa Toyokuni

Wikipedia Utagawa Toyokuni

ウィキペディア 歌川豊国

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