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市川鰯蔵の竹村定之進 写楽 jpssharaku19

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市川鰯蔵の竹村定之進 写楽

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市川鰯蔵の竹村定之進 写楽

大判錦絵35.9×23.5cm
落款:東洲斎寫楽画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:クリープランド美術館
 『恋女房染分予綱』の評に「道成寺なら道中双六なら、小便の間も後に目のほし蝶」というのがありますが、道成寺では竹村定之進が、道中双六では重の井がそれぞれ中心人物となり、この両場が狂言の最も見せ場であることをいっています。定之進は不義の罪を犯した娘重の井の身替わりに、秘曲道成寺を主君に伝授して切腹する役ですが、その由留め木家能舞台の場を描いたものでないことは、定之進が峠を着ていることから判明します。
 蝦蔵は五代団十郎で、すでに安永八年(1779)「極上上吉」に進み、寛政三年冬市村座で息子の海老蔵に六代目を襲名させ、己は雑魚であるからと謙遜して蝦蔵と改め、「極上上大吉無類」の地位におかれました。
 この蝦蔵の偉大な芸風を画面一杯に描きつくしている写楽の実力をはっきりとみせられた気がします。吊り上がった眉の下にいきいきと描かれた目は、いかにも印象的です。寛政期歌舞伎界の第一人者にふさわしい写楽の描写です。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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