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八代森田勘弥の玄海坊実は河内冠者 写楽 jpssharaku49

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八代森田勘弥の玄海坊実は河内冠者 写楽

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八代森田勘弥の玄海坊実は河内冠者 写楽

細判錦絵31.4×14.6cm
落款:寫棄画
板元:蔦屋重三郎極印
所蔵:メトロポリタン美術館
 この作品は背景がくらやみで、波と杭のみえる川のほとりを示しますが、これと同じ背景の作品「中山富三郎のさざ波辰五郎女房おひさ実は貞任妹てりは」と続き物になって’いる。しかしこの二作に「市川八百蔵の漁師さざ波の辰五郎」(未発見)が加わって三枚続きになるのではないかと思われます。そしてこの三人が稲瀬川のくらやみでダンマリ(歌舞伎で登場人物が台詞なしで暗中をさぐりあう動作を誇示した演出法)を演じているのでしょう。このように写楽作品にはまだ発見されると考えられる作品がいくつかあるわけです。
 この通法寺の阿奢梨玄海坊の作品はヘンダーソンーレデュの『写楽遺作集』によって初めて紹介されたもので、背景のある細判作品のなかでは特にすぐれています。躍を接して立つ姿は常套的なものですが、刀にかけた両手で鯉口を切った構えと、鬼気迫る顔面描写は非常によくマッチした雰囲気をかもし出しています。ちょっと気になるのは右手首の描写で不自然さを感じさせます。
東洲斎 写楽 Toushusai Sharaku

Wikipedia Toushusai Sharaku

ウィキペディア 東洲斎写楽

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