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婦人相学十鉢・面白き相 歌麿 jpsutamaro18

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婦人相学十鉢・面白き相 歌麿

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婦人相学十鉢・面白き相 歌麿

大判錦絵揃物 37.2x24.0cm
落款:相兄歌麿両
板元:蔦屋重三郎 極印
所蔵:オットーリーゼ
 この図には、「面白き相」という文字がありませんが、この文字があるものが多く、これは後摺りの作品だといえます。
 湯上がりに単衣をはおり、いたずらで「お歯黒」をつけて、鏡にみいる娘の姿は、いかにも婚礼まぎわの楽しさが感じられます。というのは、江戸時代には結婚して女房となった女性は、お歯黒といって、歯を黒く染める風習がありました。そうしたことにより、この娘の心理状態が知れるといえます。
 こうした心理状態をあらわすために、ややあごをつきだした姿態描写をし、また雲ほ摺りのパック、うす藍の収衣、鏡、そして髪の黒をいに調とした配色に、櫛の黄、口紅の色彩が効果的なきき色として生かされており、この女性の表什美を充分に描きつくしているといえます。
喜多川歌麿 Kitagawa Utamaro

Wikipedia Kitagawa Utamaro

ウィキペディア 喜多川歌麿

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