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四季山水図 Four Seasons landscape view 雪舟 Sesshu jpssesh05

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四季山水図 Four Seasons landscape view 雪舟 Sesshu
重要文化財 絹本墨画淡彩 全四幅 各71.0×44.3cm 東京 ブリヂストン美術館
 古くから雪舟筆と伝えられ、東京国立博物館の四幅と共に有名てある。だがこの四幅には落款、印章はない。
 小幅てあるが、的確な雪舟の山水画様式がようやく成立しかけている頃の作品てあって、制作期は入明時の「四季山水図」と「秋冬山水図」との二組の中間に、位置するものと考えられる。つまり申国画模倣時代から、次の自主的意義の雪舟山水画様式への発展途上の作風と考えられるからてある。
全般的に先の四幅対と同様の浙派(中国明時代画院の画風で浙江省に現われた画家たちの墨画派)的色彩の強いところもあるが、細密て強い禿筆(先の切れた筆で描かれた墨線描)の輪郭線を多く用いる皺法には、すてに雪舟の特色をうなずかしめるものがある。
この四幅対については雪舟画とすることをためらう説もあるが、すべてが一様式にならうと考えることには首肯てきず、各様の画風が砧み重ねられて次第に雪舟画様となるものてある。早期中国画摂取の頃には、この四幅対のような作画があり得ても、何等差し支えなく、「鎮田滝図」がまだ未消化て、真の日本風景画に成り得ないのと同様、雪舟画発展上の一時期の過程を示す習作と考えた方が妥当のようてある。つまり諸種の画法を修得して帰国した雪舟の、過渡的な画法を示すものてある。しかしこれらの画法をおさめ、自身の勉学の過程を自作によって確めたとも言える作品だけに、決して惰性的な筆法に逃げず、果敢に雪舟流にまとめるために努力している。
Sesshu 雪舟

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