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役者絵 春英 jpsShunsho50

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役者絵 春英

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役者絵 春英
大判錦絵 38.3×25.3 cm
落款:春英画 板元:不明極印
所蔵:二階堂浮世絵文庫
三代瀬川菊之丞の油屋おそめ(「時花唄比翼三紋」寛政八年七月桐座)
 三代目瀬川菊之丞は寛政十一年十一月かぎり名を瀬川菊之助と改めました。浜村屋路考、もと大阪の振り付け師の子、明和二年市山富三郎で初演、安永二年(二十五歳)初めて江戸に下り、その十一月三代菊之丞をついで以来、半四郎と競って江戸歌舞伎最盛期に連年出演し、女形の名優として名を成し、両座掛け持ちの芸入念の日々も送って、文化七年十二月、六十歳で没しています。「幽玄体の所作なく拍子ずくめ」とか「色情を専らとせらるゝ」「口舌は余りにもしつこく遇ぎた」とか「小細工過ぎ」とか坪判はよくなかったようですが、彼が芸苑にのこした足跡は大きかったです。掲出の図は、寛政八年の『流行唄比翼三紋』に出演した油屋おそめの役を写すものでしょう。すでに写楽の描く菊之丞図とくらべるとと、写楽では年よりも老けてみえますが、春英では若々しく写されています。写楽があまりに真を写そうとしてたというあとの作だけに、一段の興味がもたれます。
勝川春英 Katsukawa Syunei

ウィキペディア 勝川春英

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