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婦人相学十鉢・指を折る女 歌麿 jpsutamaro17

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婦人相学十鉢・指を折る女 歌麿

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婦人相学十鉢・指を折る女 歌麿

大判錦絵揃物 37.0×24.7cm
落款:相見 歌麿画
板元:蔦屋重三郎 極印
 堂々とした体躯に啜縞の着物をだらしなく着付け、幅広く帯を締めた姿は、どこか崩れた印象を与え、表題には何も明示されていませんが、歌麿は、この図を「何の相」と考えて作画したのでしょうか。
 左手を帯の川に入れ、右手の指を折って、何ごとかを数えるポーズは、。ハックの雲け摺りと、襟と袖口の黒が効果的色感のポイントとなって、この女性の心理状態をも描きつくしているといえます。
 描かれた女性の顔は、歌麿の理恕としたタイプですが、やや小さめな結髪、「ボッビンを吹く女」にくらべて、あごがやや鋭角的に描かれており、この図の女性の年齢的なものを衣呪しているといえましょう。そして紫地に藍の啜縞、濃い草色などの色彩も、この女性が年配であることを示しているといえます。
喜多川歌麿 Kitagawa Utamaro

Wikipedia Kitagawa Utamaro

ウィキペディア 喜多川歌麿

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