山水図 李孫・朴衡文賛 さんすいず りそん・ぼくこうぶん Landscape view of the Word of Rison and Bokukobun has entered. 雪舟 Sesshu
重要文化財 紙本墨画淡彩 一幅 88.3×45.6cm 兵庫 香雪美術館
 中央に突兀した山を描き、前景に巨岩を配し、水辺には一般の舟と釣竿をかつぐ漁人が、稲妻形の道に向かって歩を運ぶ。この山水画形式は、かつての周文様山水図を継承していると言えるかもしれないが、岩組に量感を添える配置、墨色の使い方、鋭い松の表出法、遠景にのみ楼閣を描き、人物と曲折する道、巨岩だけで前・中景を処理する方法などは、雪舟独自の画様である。いわばこの画様は室町期を通じての山水画様式の典型であって、よく古様を踏まえながら、雪舟囚固有の迫力ある筆法を駆使していると言えよう。それに、上部の賛者は今朝時代の政府要人であるから、外交上の面からも、当時の日本国を代表する画様を描き与えたものと考えられる。
 賛者の李孫、朴衡文の両人は、李朝から派遣された国使で、文明十ー年(1479)日本国通事に随行してきたが、しばらく大内氏の許に滞在していた。その折雪舟にも山口で逢い、作画を所望し、賛を書したものであろう。雪舟六十歳前後の作画状態がわかると共に、当時の日韓関係を物語る、重要資料とも言える。いわば外交辞令的な意味が含まれていて、その朝鮮国使接待の意味も含まれていたのである。さらにその背後には、大内氏と朝鮮との大きな外交上の役割を持っていたのてあった。李朝の国賓が賛を加えたほどてあるから、この図と、これに類した図が二点あり、一方には我が国の周防国の国守か著名僧が賛を賦し、他方は李朝国使が賛を加えというように、相互に賛を賦し交換したものと思われる。
※賛(さん)とは、東洋画において、主に鑑賞者によって作品に書き加えられ、書作品また文芸作品として、もとの作品の一部とみなされる鑑賞文、賛辞。絵画作者自らが賛を書くことを自画自賛という。
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