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上村吉三郎の女三の宮 清信 jpsmoronobu22

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上村吉三郎の女三の宮 清信

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上村吉三郎の女三の宮 清信
大々判丹絵 48.6×31.5cm
落款:和畫工鳥居庄兵衛 板元:板木屋七郎兵衛
所蔵:シカゴ美術館
 紫式部の源氏物話に、源氏の君の正妻になった女三の宮が、柏木とひめごとをして薫を生む。薫は世間には源氏の子として育てられます。姫は自責から入道の宮となり、柏木はそれを苦にして死んでしまった。三の宮は猫を愛していたがその猫がにわかにとび出して草原に行った。そこに柏木が蹴鞠をしていた。そんなことから二人が親しくするといったことから、猫を牽く女を描くことが、近世にはなはだ多く見られ、浮世絵の見立て絵の好画題とされた。歌舞伎にも上演されたが、掲出の初代清信筆は、元禄十三年(1700)森田座における上村吉三郎の所演を写すものと見られています。
幔幕の図文風の垂れ柳を背景にして、画面一ぱいに大がらに描かれていますが、ばさけた感じを与えないのは、タッチのある筆線で締めあげた一種の豪快さが、圧倒的に観者をひきつけるからでしょう。
鳥居清信 Torii Kiyonobu

ウィキペディア 鳥居清信

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