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かうらいせんべい 清満・清経 jpsmoronobu63

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かうらいせんべい 清満・清経

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かうらいせんべい 清満・清経
中判錦絵 27.6×20.4cm
落款:鳥居清満面鳥居清綬画 板元:不明
所蔵:東京国立博物館
 珍しい清満と清経の合作による中判錦絵であります。清満(天明五年没五十一歳)は延享頃から作画、天明に及んでいて、鳥居家を錦絵草創期には広い視野に立って拡大しました。その門人は多数ありましたが、中でも版元中島屋の出身といわれる清経は役者絵・美人画はじめ墨本・黄表紙などの挿絵界にも活躍して、大いに気を吐いていたが、安永末には出版界から退いた。その伝記に関するくわしいことはわかっていません。この「かうらいせんべい店先図」は、明和期の出版と考えられます。清経は来客の女を描いたのであろうが、その作風は著しく鈴木春僧に近づいていて、鳥居風は塵ほどもみられません。清満自身も美人画では春信風に接近していたし、その面影はこの店主の相貌にも認められるでしょう。その門人清長は師匠の意を受けて飛躍的に美人画に傾斜して名を成しました。
  御最贋の めくミやひらく 福寿押 錦考
鳥居清満 Torii Kiyomitsu

ウィキペディア 鳥居清満

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