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当世艶風拾刑図 政演 jpsShunsho73

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当世艶風拾刑図 政演

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当世艶風拾刑図 政演
中判錦絵 揃物 25.8×14.1 cm
落款:北尾政演画 板元:不明
所蔵:酒井コレクション
 山東京伝の名で戯作界に名を成し、文人的な生活あるいは学者タイプで多忙な一生を送った政演には、一枚絵・錦絵の画作はきわめて少ないらしく、遺存するものも稀れです。政演の錦絵で私の第一印象となっているのは、昭和三年藤懸静也博士が海外で集められた写真を同五年はじめてみたのですが、大々判横絵の晩春の柳下に子規をきく男女図です。ボストン美術館蔵ですが、本年三月のヴェヴェル入札にも同図の完好品が出ています。琳派風の大形丸に北尾の印、これが彼の最高錦絵作と私は考えています。
 「当世艶風拾形図」と題するこの絵は何枚出来たのか、にわかには解しがたいのですが、おそらくは稀澱な政演の名品でしょう。清長の安永末天明初めの作に「艶婦姿」というのがあり、また白字の冠冒も清長がつかっていますし、この美人の姿もどこか清長をおもわせるものがあります。これも出版年代は寛政初年と思えます。政演は天明期の錦絵が多く寛政中期をすぎますと、錦絵よりも作者や学者としての業績を積むことになります。
北尾政演 Kitao Masatora 山東京伝

ウィキペディア 山東京伝

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