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国芳 高祖御一代略図一佐州塚原雪中 jpskunisada31

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国芳 高祖御一代略図一佐州塚原雪中

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国芳 高祖御一代略図一佐州塚原雪中
大判錦絵 揃物 24.6×36.1 cm
落款:一勇斉國芳筆 板元:(伊勢屋利兵衛)
所蔵:リッカー美術館
 罪々として降る、という形容が、この雪景図ほどよくあてはまるものはありません。版によるほかに胡粉をふりかけ質感をより高めています。孤島佐渡の塚原で、吹きまく風雪の中を行きなやむ日蓮上人の姿とも、弟子日朗が師を訪ねての銀苦とも解釈されています。合理性は後者にありますが、この図を含む十枚が、日蓮上人の偉徳賛仰の形で作成されていますから、むしろ理外の理として前者をとりたいです。武江年表天保二年の条に「ロ蓮上人五百五十年忌供養法花諸寺勤行」とある、この行事の一環に、法華信者の国芳も参加してこの揃い物を作成したのではないでしょうか。ただし彼は概念的な歴史画・宗教画に趨ることなく、人間と融和した風景画にこの画集を仕立てました。
当図は集中の優作。構図を河村文鳳の絵本『文鳳山水遺稿』から借用している点は既に指摘がありますが、北海の厳しい冬雪の景に再創作した、より見事な手腕の方に惹かれます。なお掲載図は右方の外題が裁ち落とされていますが、色調が完好なのと水平線のある初版体裁を紹介したくこの品を選びました。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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