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素性法師(春の錦) 春信 jpsharunobu13

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素性法師(春の錦) 春信

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素性法師(春の錦) 春信

中判錦絵 28.0×20.9cm
落款:鈴木春信画 板元:不明
所蔵:フォッグ美術館
 画面上部の雲形の中に、「見わたせば柳さくらをこきまぜて都ぞ春のにしき成けり」という素性法師の和歌を記し、その下に、うららかな陽光に誘われた町娘の、観桜の外出姿が描かれています。
 日傘を開いて遠く崖下の春景を遠望する娘は、紅の地に浜松文の小袖を着、藍と白との大胆な市松模様の帯をしめります。
かたわらの娘は、紫地に菊花を散らした小袖と、黄茶の地に雪輪文を染め抜いた同じく幅広の帯をしめります。ともに。きめこみ”で浮き出された塵除けのかぶりものをかぷり、当時流行のファッションに装った年若い美人の姿を借りて、春爛漫の風趣を匂い立たせています。
 古歌とともに歌人の名を記す一群の錦絵は、いずれも出来栄えすぐれた佳作揃いで、おそらくは春信様式の確立した明和四、五年ごろに集中して発表されたものらしいです。選ばれた歌人は三十六歌仙が中心となり、ほかに知名度の高い人々が若干数を加えられています。
鈴木 春信 Suzuki Harunobu

Wikipedia Suzuki Harunobu

ウィキペディア 鈴木 春信

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