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英泉 大礒駅 jpskunisada54

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英泉 大礒駅

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英泉 大礒駅
大判錦絵 揃物 37.8×25.8 cm
落款:渓斎英泉画 板元:蔦屋吉蔵 極印
 英泉が晩年の天保後期から手がけた、美人を主体とした東海道シリーズ中の一図で、集中の佳作とされるもの。このシリーズは各図前景に美人の各様の艶姿を置き、背景の上部約三分の一のスペースに、源氏雲で仕切って五十三次宿駅風景を一駅ずつ配しています。美人周辺の余白に、三日月連の人びとの俳句が作者名入りで記されているところをみますと、この文化サークル連の宣伝の目的から、この連の出費援助による出版であった公算が大きいです。そしてこの画集は全部出版されぬうち、天保改革やその後の情勢から中断したようです。
 各図における美人と背景の風景との必然的な関連性は認められません。なお風景の描法は英泉独特の筆触ですが、広重の保永堂版五十三次の影響がうかがえます。美人は以前の発喇さはありませんが、かなり気を入れた作が多いです。当図など、浮世絵に慣用された襟洗い図ながら、ひねったポーズや絨毛まで描き込んだ現実表現に鋭さがあり、彼の晩年美人中では、やはり代表作に数えられます。賛は三日月連の月昇斎の作で「濡色に曙寒し若葉山」。
歌川 国貞 Utagawa Kunisada

Wikipedia Kunisada

ウィキペディア 歌川国貞 (3代目)

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