隅田川関屋の里 すみだがわせきやのさと Barrier Town on the Sumida River.
現在の東京都足立区千住曙町を描いたもので、牛田堤を馬で疾走する旅装姿の3人の武士。この躍動感のある近景に対して、静かで雄大な富士を遠景に持ってきた北斎の心憎い構図。色使いや馬の細かい描写など、北斎の醍醐味を満載した作品です。
隅田より千住河原までの一円の地をさして関屋の里といいます。本作品は松枝から覗く富士です。近景から中景にかけて、三騎連れだって騎乗疾走する武士の旅姿は、連続写真のような描写として有名です。
葛飾 北斎 Hokusai Katsushika